マーチンゲール投資法

マーチンゲール投資法は、
最も有名な必勝法と言われるものです。
名前は知らなくても、
ほぼ誰でもが内容は知っていると思います。

 

これは17世紀頃ドイツでマーチンゲール伯爵という人物が
ルーレットの攻略法として生み出したと言われていますが
そのシンプルさと理論的には必ず勝てることから
様々なギャンブルに応用され、
世に言う必勝法のほとんどは
この法則を大なり小なり応用して生まれた
と言っても過言ではないでしょう。

 

 

この投資法は以下の仕組みです。
まず基本的に1/2の確率で的中し、
的中したら2倍の配当が貰えるゲームを考えます。
負けたら次は前回賭けた金額の倍の金額を賭け、
勝つまで倍掛け倍掛けとそれを続けます。
勝ったらそこで終了。次は最初に賭けた金額に戻ります。

 

ルーレットの赤黒やコインの表裏を当てるゲームで
最初に100円を賭けてスタートすると考えていきましょう。

 

最初に100円を賭け、当たったら200円貰えます。
当たったらそこでリセットし、次はまた100円から始めます。
もし外れたら次には前回の2倍の200円を賭けます。
そしてまた外れたら次は400円、その次は800円、次は1600円・・・・
と常に前回の2倍の金額を掛けて勝負していきます。
そして当たるまで続け、当たったらそこでリセットし、
次はまた100円から始めるという仕組みです。

 

つまり当たれば今までの負け分を
全部取り戻せる倍掛けで勝負し、
勝つまで続けるということです。

 

 

マーチンゲールは理論上は必ず勝てるということになります。

問題点とリスク

・掛け金の上限がある場合
・ゲームの回数があらかじめ決まっている場合
・配当が掛け金で変動する場合 ・・・等
負けを取り返すのが非常に難しくなる場合が考えられます。

 

競馬で考えると
上記、掛け金の上限の問題は
PATでも現在土日の2日間で9900万円まで購入出来ます。
ゲームの回数もとりあえず無限です。
ただし競馬の配当は変動オッズですから
非常に大きな金額を賭けると
自分でオッズを下げるという可能性は残ります。
ローカル開催、平馬戦、単勝や複勝馬券という
馬券売上の低さが重なるものは注意が必要でしょう。
ですが、やはり最大の問題はパンクのリスクです。

 

マーチンゲールを100円からはじめて
パンクせずにまず間違いなく勝てる資金量を
確率や統計の概念から計算してみました。
するとその必要資金はおよそ1億円という結果となりました。

 

つまり貴方が1億円を自由につぎ込めるのであれば
マーチンゲールを使ってまず負けることはありません。
勝つ度に貴方に100円が入ります。
1年間、土日をほぼ休みなく、1日10Rを年100日投資したとして
(つまり年間で1000R投資するということです)
ほぼ100%に近い確率で5万円前後の利益を得られます。
年利では0.05%ということになりますね。

 

1億円用意して、土日をほぼ休みなく1日中馬券を買い続けて
時にはとんでもない金額の負け分を抱え
胃の痛くなるプレッシャーと戦いながら
得られるのは1年で5万円、1日では500円、
時給にしたら60〜70円ってとこでしょうか。

 

もし貴方に神から選ばれたような
考えられないほどの強運が降り注げば
10万円近く儲けられるかも知れません。
ですが10万円を超えて儲けることは決して出来ません。
(年1000R投資した全てを勝って10万円の儲けです)

 

反対に悪魔に魅入られたような運のない状態が
一度でも起これば、簡単に1億円を失います。
(1年のうち、いつでも21回連続で負けたら・・・恐いですね。。。)

 

そしてマーチンゲールを使って1億円儲けるには
土日休まず1日10Rの投資を2000年続けなくてはなりません。
もちろん、その間一度でも21回連続で負けたらアウトです。

 

さて貴方はそれでもマーチンゲールで勝負していきますか?