馬法の方程式

馬法の方程式基本的に追い上げ式の投資法です。
的中するまでひたすら方程式で算出された金額を投資し続け
1回でも的中したなら終了、
そこでは必ず利益が出ているというものです。

 

マーチンゲール法を競馬用に改良したものと言える投資法で
単勝1番人気の勝率が高いことに注目し、
基本は単勝、それも1番人気に賭けていくというものですが、
1点勝負であれば別に他の馬券種でも出来ないことはありません。

 

最初の投資金は任意で決めます。
ただし、あくまで追い上げ式ですので
低い金額からが基本となります。

 

的中すればもちろんそこで終了ですが
外れた場合、
前回までの投資金額合計に1.6を掛けたものを
実オッズから1を引いた数字で割った金額と
最初の投資金との合計が投資金額となり、
的中するまで続けます。

 

言葉では分かりにくいので、数式にすると

 

投資金=前回までの投資金合計×1.6÷(実オッズ−1)+最初の投資金
                               (100円未満は切り上げ)
となります。

 

 

実際のオッズを使うことから
マーチンゲールを競馬に応用したことがよく分かりますね。

 

そして1.6という係数ですが
これはオッズの変動に対処したものと考えられます。

 

発走時間からどれくらい前の実オッズを使うかにもよりますが
1.6の係数でかなりの変動を吸収出来ると思います。

 

利点としては、
マーチンゲール法での制約であった
2倍以上のオッズでなくても投資できる点と
変動するオッズにもある程度対応出来る点があります。

 

そしてよほど大きなオッズの変動がなければ
一回の的中で必ず利益が出ることは間違いありません。

 

投資回数が増え、投資金額が増えたところで的中した場合、
係数の1.6が大きく作用することも多く、
思わぬ大きな利益となる可能性もあります。

 

また、方程式となっていますので
目標に合わせて、ある程度自由に式を設定することも出来ます。

 

・得たい利益金額を目標として設定する場合

 

  投資金=(前回までの投資金の合計+目標利益金額)×1.6÷(実オッズ−1.0)

 

・回収率を基準(目標)として投資金を設定する場合

 

  投資金=(前回までの投資金の合計×目標回収率)×1.6÷(実オッズ−目標回収率)

 

問題点とリスク

基本はマーチンゲールの応用ですので
要はマーチンゲールの欠点を埋めることが出来ているかですが・・・・

 

残念ながら
最大の問題である破綻(パンク)のリスクについては
改善がされているとは言えません。

 

逆に係数の1.6が効いて
低いオッズだと逆に破綻(パンク)のリスクが
大きく増えてしまいます。

 

例えばオッズが2.0だとすると
マーチンゲールよりも投資金の膨らみが早く
それだけパンクのリスクが増えます。

 

オッズが高い場合は、投資金の増加率はなだらかですが
機会的な投資法ですのでオッズを選ぶことは出来ず、
また追い上げ式の宿命として、
1点勝負の高い的中率の必須を考えると
どうしても低いオッズ中心となるのは避けにくいものがあります。

 

また、締め切り直前に投資することが出来るなら
係数の1.6を1.1〜1.2などにすることによって
投資金の増加率を若干抑えることは出来ますが
根本的な解決にはなりません。

 

負けが続くと賭ける金額が途中から
信じられないほど加速度を重ねて増えていき
あっという間にパンクということが起こりえます。

 

また、オッズの動きを把握し、
ずっとレースに張り付きながら投資金額の計算をする割には
的中しても小さな利益ということが多く、
追い上げ式特有のプレッシャーと相まって
労多くして、益少なしのものと言っても過言ではないでしょう。

 

単勝1番人気での投資であるなら
何度かは続いて利益を得ることは出来ますが
一度のパンクで全ては消えます。